自分の居場所のみつけかた
自分の居場所のみつけかた / 感想・レビュー
みゃーこ
斎藤学先生の著書を読むと心の中にモヤモヤとしていたものがすっきり言語化されていく爽快感を感じる。独特なユーモアとあっさりしたテイストがやっぱり魅力的だ。「人はそれぞれ備わった条件に自分の身の丈に合った居場所、「母のひざ」を探す旅というゲームを楽しむ…条件は自分で設定でいない部分もあるが所詮ゲームなので楽しんだ者が勝利」という。ルールは「ひと惚れ」が一点。「死ぬ時、その人が惚れた分だけその人はハッピーだったという計算になる」見返りを期待すると不幸になるので一点減点。相思相愛である必要はないのだ。居場所
2013/10/28
あこ
医師でありアルコール依存・薬物依存などの嗜好(依存症)研究の第一人者。第3章の「敗北感にとらわれる人たち」では、「負け組」と思っている40〜50代の人へ、そこから脱したければものごとの考え方を変えればいいだけ。社会の価値システムなどというものはその時代がつくる幻想に過ぎない。80年代バブルの幻想。若い世代は、これからまた新たな価値を見つけていく。対人恐怖、対人過敏、ナルシストなど引きこもりの解決法など興味深い。境界性人格者や「自己批判的自己」への対応なども参考になる。
2017/10/15
ジュリ
自分の居場所というのは、物理的な場所のことではなくて心の居場所のこと。安心できる場所が自分の居場所となる。い場所をみつけるためには「このままでも、まあいいか」という気持ちがときには必要なのかもしれない。
2018/06/23
白玉あずき
私は充分な自己愛を持っているらしいや。なーんだ、フツーに寂しいし、あとは自己責任で社会的関係性を広げていくべきなんだろうな。妥当な結論に達したところで、亡き両親に感謝。さて、斎藤先生の文章、下手な社会学の本数冊読むよりも現代社会の病理をまとめてくれる。「大体、社会の価値システムなどというものはその時代の幻想にすぎません。・・・・・大衆動員の手段は不安の醸成ですが、消費者大衆の動員も不安を動力として行われます。」「一般大衆と呼ばれる貧乏で無責任で無教養で悪趣味な多数派・・・」 気持ち良く笑えます・・・・
2013/04/27
hos
自分のために生きていけるということを読んである程度回復したかなと思っていましたが、やはり最近生きづらさが続くので続けて読んでみました。自分の欲望をもう一度見つめなおし、それを実現できるように少しづつ動いていくこと。そして安心できる仲間と場を持つことを進めていきたいなと思います。
2015/09/27
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