親の毒 親の呪縛
親の毒 親の呪縛 / 感想・レビュー
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
原田純のような人は昔からいくらでもいて、人が病むパターンに例外はない、と思わされたもの。
2018/10/25
melon
どんなに苦しくても絶望することはない。苦しみから抜ける道は必ずある。
2014/10/18
わたし
抑圧的で暴力に訴える親と偽善的で子供を印象操作する親、二つの正反対な親を持った2人がその植えつけられた影響やその抜け出し方について実体験を交えながら説く対談本。どんな親でも許し受け入れ愛す事が美徳であり、他は不誠実であるという風潮を感じつつ違和感を持っていた時に読んだのでとても興味深かった。子供は育てられる内知らず知らずに親の歪みを内包してしまうが、それを否定するだけでは歪みからは解放されないのだというのが印象的。親を愛さなくてもいいと言える環境が必要。親子関係で悩む全ての人に読んでほしい本です、お勧め。
2013/08/01
袖崎いたる
毒親がちょいちょい目につく世相。岸田秀さんの快刀乱麻がどう切って捨てるのかを刮目したくて手に取る。前半は男の脆さから親の影響力と進み、後半では唯幻論から物語論になり、最終的に小説の書き方に収束する。なんで小説?と思われるだろうが、結局ひとは小説を書くか書かないかの問いの下に生きているのだ…ってことも納得できる一冊。
2020/10/31
晴間あお
ヒリヒリとした気持ちで読んだ。これって自分の事なのでは、というものがいくつも出てきたから。それは被害者側でもあり加害者側でもあった。そのたびに「周りが悪い」と思ったり「自分が悪い」と揺れ動いたが、その心の動きが本書で言われていることそのもの。どちらも自分であり、それらをうまく取り込んだ物語を作らなければならない。最近、河合隼雄さんの「生きるとは自分の物語をつくること」という言葉に触れたばかりだったので「そうか!」という思いが強くなった。難しいけれど、自分を見つめていきたいと思います。
2017/06/17
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