自分でつくるセーフティネット~生存戦略としてのIT入門~
自分でつくるセーフティネット~生存戦略としてのIT入門~ / 感想・レビュー
ito
SNSでゆるくつながることが、困った時のセーフティネットになる。ネットでは人格が透けて見えてしまうので、「善い人」として振る舞うことが戦略につながるという著者の主張は理解できる。SNSを利用できる人はそれでよいのかもしれない。そうであれば、SNSを利用したくてもできない人や情報発信が苦手な人達のためのゆるいつながりがあってもいいな、と思った。助けを求める人がSNSを使えない状況も、一方ではあるんじゃないだろうか。情報格差を克服できるゆるいつながりが、セーフティネットとして機能する環境が必要。
2014/08/19
yamaneko*
一部、東浩紀さんの「弱いつながり」と重なる内容。SNSが発達したネット社会は、日常や友人関係が丸見えの「総透明社会」。それが人間関係を気軽に保ち、人間性の保証にもなりつつある。不安定な社会だからこそ、弱くて薄い関係が大事。見知らぬ他人にも寛容になり、できる範囲で与える人になる生き方を目指すことが戦略になってくる。疑心暗鬼になるよりも、精神的にも安定をもたらす考え方だと思う。
2015/01/29
Y
かつて我々が安心して身をあずけていた強い「箱」が強固なものではなくなったこの社会で何を頼りにして生きていけばいいのか。そしてSNSが普及した社会はそこで何を意味するのか。その問いに筆者はいい人であることが一番の生存戦略になってくると答える。いい人っていうと、人にいいようにつかわれた挙句良い思いをしないかわいそうな人というイメージがあった。けれど悪意も善意も筒抜けのこの総透明社会では、いい人であることが信頼を生みセーフティネットとなるのだ。本書はくだけた口調で語られており筆者と会話するような心地を覚えた。
2014/09/23
あちゃくん
これからの時代を生きるにおいて、ポジティブになれる内容です。ただ、ネットにおける自己表現の仕方はフルオープンに、抵抗感があり自分の中でどのようなバランスにしたらいいか、未だ試行錯誤中です。
2015/02/07
ひろ☆
今の時代の生存戦略として、多くの人との弱いつながり、それらを信頼すること、自分を見せて、人となりを知ってもらう。その為には、善い人。facebookやTwitterのSNSをそういう目的で使う。そして、有益な情報を投稿する。
2014/09/03
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