ビリティスの唄
ビリティスの唄 / 感想・レビュー
skellig@topsy-turvy
とても美しい、同性愛の香りに満ちた官能的詩集。ビリティスという女性が書いたということになっている、所謂「偽書」です。宇野さんがイラストを書いてらっしゃるし、内容も外見も美しい本。なのですが、個人的好みからすると翻訳が少し残念。監修の原田氏によるフランス語のクラスを受けていた4人の女性が訳したものだそうですが、所々首を捻りたくなるというか、もっと味のある訳があるのでは、と勘繰ってしまう箇所があります
2012/08/31
in medio tutissimus ibis.
19世紀、ベル・エポックはなやかなりし時代のパリで活躍した才人の一人、ピエール・ルイスが24歳の時の作品。紀元前六世紀の女流ギリシア詩人ビリティスの作品の翻訳、と言う体裁の偽書であり、同時代の女流詩人サッフォーやその作中にも登場する弟子ムナジディカなどが言及される。詩だけではなく、いやに詳細な経歴まで用意されており、また詩の中にはタイトルだけ伝わっていて散逸したという設定のものまである芸の細かさ。当時結構な人が騙されたというのもうなずける出来です。
2015/11/01
むっち
甘さにかけるというか、粘り気に不足を感じるというか。。。。
2015/03/09
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