新装版 遠野物語
新装版 遠野物語 / 感想・レビュー
ミエル
遠野物語自体は学生時代に授業のテキストとして読み込んだ思い出の書籍。こちらは、ヒグチユウコのとてもとても素敵な装丁でまさに遠野物語愛蔵版。大切に少しずつ読み、忘れていた話を思い出す楽しい読書になった。64段のマヨイガが取り上げられることが多いけれど、個人的には79段からの遠野地方特有のL字の屋敷の一連の話が好き。厩(文字通り馬のおうち)と母屋が連なる建築様式が良い。どれだけ馬を大切にしていたのか、想像するだけで気持ちが和む。馬とひとつ屋根の下で生活するって憧れる。ただの動物好きです、私。
2023/12/26
飼い猫の名はサチコ
ヒグチユウコの素敵な装画がキッカケで手にとった本。かつて教科書で部分的に読んだことがあるだけの『遠野物語』をまっさらな気持ちで一読。1910年発表。現実と神話の中間のような話が多いのに、110年程度しか経っていないという、案外近い過去の伝承であることに素朴に驚く。浮世絵等で表現される江戸とは異質の、山深い場所の人々の営みも、日本の歴史の一部なのだなと改めて思う。祖父が昔使っていた「おがる」(成長する)という方言が出てきて、懐かしさを感じた。
2023/06/16
読書遍歴備忘録
遠野に行く予定があるので読んでおきました。民俗学等に多大な影響を与えた一冊ということで、"あの作品で見たあれの元ネタ"といった発見が色々あったのは面白かったです。
2023/07/30
beeetttsy
瓜子姫そっくりな話とか、ハロウィンに似た行事とか、日露戦争の白い兵隊の話とか興味深い
2024/06/26
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