KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

戦後日本の宗教史: 天皇制・祖先崇拝・新宗教 (筑摩選書 116)

戦後日本の宗教史: 天皇制・祖先崇拝・新宗教 (筑摩選書 116)

戦後日本の宗教史: 天皇制・祖先崇拝・新宗教 (筑摩選書 116)

作家
島田裕巳
出版社
筑摩書房
発売日
2015-07-13
ISBN
9784480016232
amazonで購入する

戦後日本の宗教史: 天皇制・祖先崇拝・新宗教 (筑摩選書 116) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

れぽれろ

明治期に構築された国家神道体制と祖先崇拝の考え方が、戦後どのように変遷していったかについて分析された本。国家神道体制は敗戦により崩壊し、象徴天皇制や靖国神社のみが存続。高度経済成長に伴う農村から都市への人口の移動・核家族化により農村共同体を中心とした祖先崇拝の考え方は急速に薄れていき、一方で創価学会に代表される都市労働者層を包摂する新宗教が勃興。低成長時代になると社会不安を背景に新新宗教が勃興しその最も先鋭的な団体がオウム真理教。日本の宗教の在り様が時代により大きく変わってきたことがよくわかる本です。

2015/08/16

yooou

☆☆☆☆★ なるほどそういうことかと膝を打つような記載満載で大変興味深く読みました。しかしそれにしても信者の人は一体全体何を信じているのかなー。

2016/02/18

Aminadab

敗戦~オウム事件(1945~1995年)にかけての日本人の宗教的営みを、副題どおり、天皇制・祖先崇拝・新宗教の三側面から通観した本。新宗教の部分は旧著の再録が多かったが、靖国神社について一貫した叙述があって教えられた。あと、戦後宗教史には日本共産党が大きな影響力を及ぼしているとの指摘も腑に落ちた。日本だけでなく、現代の中進国・途上国のキリスト教福音派やイスラム原理主義も視野に入っている点がよかった。誰でも読んだら得をする本ではないか。

2017/02/11

ウェイランド

戦後の日本宗教史を天皇制、祖先崇拝、新宗教の3つの点から読み解いた本。本出しまくってるけど一応この1冊でざっくりと宗教史がわかる。ただオウム真理教と天皇制の共通点を説いてるけど歯切れが悪いなぁ。

2016/04/03

田中峰和

戦後日本の宗教を天皇制と祖先崇拝、新宗教から読み解く本。天皇の人間宣言により国家神道体制は変容した。A級戦犯合祀問題が議論の的となる一方、神社神道系の宗教の台頭も生み出した。新宗教教団が集まってできた新宗連はPL教団などの神道系と日蓮系によって構成され、創価学会は加盟していなかった。靖国神社の国家護持の問題が浮上すると支持派と反支持に別れさらに複雑化した。先祖崇拝に関しては、高度経済成長による農村から都市への人口移動により変化し、既成仏教の弱体化は余儀なくされた。オーム事件による新宗教弱体化は否めない。

2015/09/23

感想・レビューをもっと見る