東京百話 天の巻 (ちくま文庫 た 1-3)
東京百話 天の巻 (ちくま文庫 た 1-3) / 感想・レビュー
犬養三千代
博覧強記って種村季弘さんのことだ。知らない人物が多数いた。網野菊、鳥海青児、野口冨士夫、上司小剣、森泉笙子、飯田美稲、秋山祐徳太子、鈴木志郎康、奥本大三郎、野尻抱影、瀧口修造。なかでも瀧口修造の「夢三度」どなたか舞台化してくださらないかなぁ。昭和の東京の奥深さ、泥臭さがなんとも言えない。戦前の色町の様子も。蕎麦も、幽霊も面白かった
2020/03/13
AR読書記録
「昭和の東京像を、詩、小説、随筆、ルポ、研究論文のような多様なジャンルから、それも商品ばかりを選んでアンソロジーに」「東京が多様性の怪物であるなら、その怪物の日常についての記録を編んだ」3冊組の1。目次で著者を眺めているだけでも、すごく時代と空気がわかる感じで、よいわぁ。今はないもの、自分が実際には知らない年代のことが多いとしても、やはり今の東京を知ったうえで(東京に住んだうえで)読むと趣きが深い。
2018/04/08
emerkita
ずっと手許に置いて少しずつ順不同に読んでいた三冊、「地」の最後まで行ったのでまとめて更新
2014/02/16
けよ
尾辻克彦のそばの話、種村李弘の砂糖をガメようとする話、武田百合子の不味いオムレツの話などが特に好き。街や生活の描写がそれぞれの書き手の人柄を反映していて、くすりと笑える話が多い。
2010/10/17
三月★うさぎ
岡本かの子の「鮨」がなかなかいい。さすが種村先生セレクト。つくづくうとれしい本。
2009/09/01
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