ブランビラ王女 (ちくま文庫 ほ 2-1)
ブランビラ王女 (ちくま文庫 ほ 2-1) / 感想・レビュー
SIGERU
昼はベルリンの大審院判事、夜は酒場に入り浸るボヘミアン。存在自体が妖美なホフマンが小説に手をそめたのは、早すぎる晩年期の、ほんの十年足らずのあいだだった。『ブランビラ王女』は、そんな最晩年の作品。狷介なホフマンその人らしい辛口のメルヘンだ。舞台はローマの謝肉祭。可愛らしいお針娘のジアチンタと、ハンサムだが三文役者のジーリオ。二人は互いに自分を、遠いアビシニア国の貴顕、ブランビラ王女とコルネリア王子だと夢想。さらに、メルヘンの国を統治するミュースティリス女王とソロモン王でもある。凝りに凝った趣向にまず瞠目。
2021/03/14
刳森伸一
ジャック・カロの版画にインスパイアされて執筆された長篇小説。夢と現実、妄想と事実が混然一体となって語られるドタバタ喜劇で、理路騒然とした物語を楽しむというよりも、その場その場のノリを楽しむ小説だと思う。
2020/11/02
tekesuta
いやほんとホフマンの小説って頭おかしいよね。ジーリオ君が秀逸すぎる。
2014/03/05
NewHeadland
ホフマンの作品の中でも、特別わけわからん。ごく一部ドイツ語で読んだけど、わざと読者を混乱させようとしているのではないかと思った
2014/11/06
Chunko
実は途中ですごく読むのがしんどくなって、無理やりページをめくって最後までたどり着いただけな気がしている。
1994/05/24
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