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河童の三平 (ちくま文庫 み 4-9)

河童の三平 (ちくま文庫 み 4-9)

河童の三平 (ちくま文庫 み 4-9)

作家
水木しげる
出版社
筑摩書房
発売日
1988-06-27
ISBN
9784480022387
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河童の三平 (ちくま文庫 み 4-9) / 感想・レビュー

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はつばあば

寺さん・こばまりさん大御所二人のお勧め本。娘が二人もおりますからゲゲゲの鬼太郎や悪魔くんはTVでみたような覚えが。でもこれは初めてです。死神の嫌味っぽいのか、親身になってくれてるのかわからないところがネズミ男に似てた。人の世界・河童の世界・異次元の世界と死生観がなんとも言えん。核やテロ・自然破壊と温暖化。これから先、ややこしい世界が待っていそう。水木さんの淡々とした死と生の世界。渥美清の寅さんと三平の世界がどこかでかぶってる気がする。戦争と云うものを体験され生還されたからこその水木しげるの作品です

2016/08/02

立花孝志大嫌いおじさん・寺

これは良い!水木しげるの妖怪漫画の中では一番好きだ。最高傑作では無かろうか。出て来るキャラクターがみんなチャーミング。水木漫画の持ち味である屁や糞も、とぼけた会話も効いている。昭和天皇御夫妻も登場。途中、冒険ファンタジーが全体の三分の一程挟まるが、それはちょっと浮いていてあまり好きではない。他の部分は暖かさと寂しさが同居していてグッと来る。タヌキが実に可愛い。絵を眺めるだけでも楽しい。オススメ。

2013/09/07

こばまり

すっとぼけててキュート。何かと死がつきまとうが、どうにもおっとりしていて現実世界より寧ろ彼岸の方が楽しいかもと大らかな気持ちに。三平も河童もタヌキも可愛くて抱きしめたくなる。優しくて寂しい友情の物語だ。

2016/07/31

AKIKO-WILL

ヤマザキマリさんのお勧めマンガだったので気になり読みました。子供の頃、ゲゲゲの鬼太郎を見たことありますがちょっと怖いイメージがありました。妖怪という存在が幽霊と同じ位、子供だったこともあり目に見えないけどいるかもしれない恐怖だったのかも。河童の三平も!妖怪みたいに存在しないけど水木しげる先生が描く河童は、人間より賢くそして感情豊か。人間の三平と似ていて兄弟のような2人。そこにタヌキや死神がやってきて、不思議な関係だけど水木先生の手にかかると仲良く共存していく。あ〜何か大冒険に一緒に出かけた感じです。

2016/05/15

ホークス

山奥に住む河原三平少年の奇想天外な冒険。展開は伝奇物かSFを思わせるが、脱線し放題、ご都合主義満開で、底抜けにはちゃめちゃ。これが楽しい。キャラクターは主人公を始め、仲間の河童や狸、敵の妖怪、村の校長先生や住民たちまで、ズルかったりセコかったり、かつどこかマヌケである。しかし水木氏の真骨頂は、権威を徹底的に笑い飛ばす怖いもの知らずの痛快さ。本書は全700ページの連作集で、コミカルとグロさ辛辣さは当然として、珍しくしみじみしたラストになっていて独特である。

2018/01/02

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