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東京エレジー (ちくま文庫 あ 9-2)

東京エレジー (ちくま文庫 あ 9-2)

東京エレジー (ちくま文庫 あ 9-2)

作家
安西水丸
出版社
筑摩書房
発売日
1989-07-01
ISBN
9784480023308
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東京エレジー (ちくま文庫 あ 9-2) / 感想・レビュー

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★YUKA★

全編通して、どこかもの哀しい感じが漂っていました。北風の匂いのような。 水丸さんのエッセイも復刻して欲しいです。

2015/12/27

Vakira

水丸さん漫画 第2弾 郷愁である。男の故郷は故郷という場所ではなく、その時生きた時間。懐かしい想い出こそが故郷だ。「青の時代」で小学生であった少年は中学生か高校生に。思春期って事で春を思う。「青の時代」では何かの象徴の様に表現されていた女性の裸体妄想はなくなり、裸女表現は艶っぽく、リアルな話として存在する。詩がストーリー性を帯びた感じ。16ページの最後のページが郷愁を誘う。思春期の水丸さん いいじゃん。

2021/05/14

水色系

おもに名古屋からこっちに帰る道中で読んだ。村上春樹との共著のイメージが強いが、こういう本も出していたんだな。昔の東京と思春期の自分をポエジーにつづっている。

2024/07/22

阿部義彦

ちくま文庫30周年を記念して復刻されました、既に読んでましたが故人を想う為にも是非手元に置いておきたいものです。イラスト界の雪舟。

2015/10/22

スミス市松

「安西水丸が見た東京は昭和三十年代のはじめころのまだ穏やかでやさしい東京だ。[…]出来たばかりの東京タワーや地下鉄の丸の内線、東京のあちこちに走っていた都電、まだ開いていた勝どき橋。『美しい少年時代』をやさしく包むように東京の風景はまだどこまでもイノセントだ」――彼が描いたエレジーの只中にあっては、風景と向き合うときに言葉が風のように吹き抜け光のように降り注いでいる。それは、愛するものから離れている孤独と愛するものとの思い出が蘇る幸福を同時に呼び起こす、サウダーヂの感覚なのかもしれない。

2020/08/23

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