S&Gグレイテスト・ヒッツ+1 (ちくま文庫 は 6-2)
S&Gグレイテスト・ヒッツ+1 (ちくま文庫 は 6-2) / 感想・レビュー
sabosashi
初出は大和書房、おそらくあまりよまれたことのない作品かと思われる。ついS&Gへのオマージュかと勘違いしてしまいそう。しかしストーリーはかなりシリアスでよく書きこまれている。ややステレオパターンのようにも見えてしまうが、それでもよく書かれていればすこしも落ち度にはならない。思いが膨れ上がると散文から詩文へと昇っていってしまうところがありそう。なぜ人気がなかったのか。四十年前の時点でボーイズラブを取り上げていたことが致命的だったのか。よくぞちくま文庫が拾ってくれた。いわばリリカルな作品、ともいえるだろうか。
2024/09/12
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