新編性悪猫 (ちくま文庫 や 4-2)
新編性悪猫 (ちくま文庫 や 4-2) / 感想・レビュー
こばまり
ねこだったり母だったり女だったり。やまだ紫その人だったり。これは漫画のカテゴリーに入らない作品ですね。むしろ詩集でしょうか。
2014/04/16
ぶんぶん
【再読】「性悪猫」を引っ張り出して読んでみる。 やはり、やまだ紫は感性の作家だな、と思う。 猫に託していろんな意見を言っている。 猫の表情とその感性が何となく判る。 これは「哲学」ですなあ。 こんなにスラスラと猫の習性を描ける作家は稀有である。 「せけんなど どうでもいいのです お日様いっこあれば」 そうなんだよな。 「抱いてよ 砂袋みたいに 抱いていてよ」 こんな感性が嬉しい。 四季折々に猫を配してその日常に含まれる不条理までも描き切る、静かな時間、猫は何にも考えていない。 観ている人の感性が試される。
2021/09/09
gelatin
★★★★★ これ読むと、この世界に猫がいてよかったと思うし、猫飼ったことがあって良かったと思うし、女でよかったと思う。複雑な言葉で考えるのも大好きなんだけど、日だまりでしっぽをゆらしていることもできるのよ、実は。
2014/05/31
ごんちゃん
本棚整理しながら再読しちゃった。マンガ形式だけどコレは詩集だよね。なんてことない日常のヒトコマを、猫を使って描いてるんだけど、深いんだよ。飾った言葉を連ねてるわけじゃないのに、なんかね、じわ〜っと心に染みる。一生忘れない作品だと思う。
2022/11/24
ぶんぶん
ずっと昔に読んだことがある。雑誌「ガロ」に描いていた。久々に見つけて手に取った。この感性に触れて心が震えた。「仔猫みたいに 抱いてよ 砂袋みたいに 抱いていてよ」詩人である、猫たちの表情が良い。「せけんなど どうでもいいのです お日様いっこ あれば……」 猫を見つめる「おかあさん」の視線が良い。さりげなく暖かい視線が良い。 久々に暖かい気持ちになった。 解説の佐野洋子に「だめ押し」されてダウンしそう。 人って、良いな…人生って…良いよな。
2013/05/03
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