装幀談義 (ちくま文庫 き 5-1)
装幀談義 (ちくま文庫 き 5-1) / 感想・レビュー
コットン
ブックデザイナーによる30年ほど前の装幀に関するエッセイ。内容を説明するような装幀ではなく、小説に例を取れば「どこか文体が、または句読点が、文節が、ざらざらしていて、読むのもに対して、けばだってある、ひとつの文の姿みたいなものが、僕に感覚的なものを呼ぶんです。」とあり、小説を深い所で理解して提供しようとするアプローチの姿勢が分かる。八重洲ブックセンターに昼表れて平台のみを約1時間かけて一周する装幀好きと思われる中年男性のエピソードが面白い!
2017/07/06
阿部義彦
ブックデザイナーの菊地信義さんが話した内容を筑摩書房の方がまとめた所謂聞き書きです。本を手に取らせる事に関しては著者は何故気になったのかを明確に説明出来る様な方法(目立つ色だから、好きなイラストレーターの絵だから、等)はつまらないとしている。何故か分からないけど気になったという、曰く説明しがたい衝動を抱かせるのが私のやり方であると明言する。そのための書体、イラスト、オブジェそしてレイアウトに関して実際に著者の行なった装幀写真とともに苦労を語ります。トリミングをする際には原寸大で使う他思考のエッセンス。
2016/04/08
ウィック&ぺディ
★★★半☆
2014/07/31
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