柳田國男全集 12 (ちくま文庫 や 6-12)
柳田國男全集 12 (ちくま文庫 や 6-12) / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
本著は常民の暮らしぶりをつぶさに観察し、叙述する意味からも、差別的表現が散見される。時代的にもやむを得ないことであろう。カタカナで夜這いのことを「ヨバイ」と書いてある。術語(ジャーゴン)としたい場合は、カタカナで書く作法があるのであろうか。ふつうの人びとの暮らしぶりを観察して、なにがしかの法則を見出そうというのは、その社会と同化してはできないと思う。観察者に徹しなければならない厳しさもある学問が民俗学ではないかと思う。どうしても、感情が入ってしまうと科学とはいえなくなるからだ。イエの論理が嫁いびりの源か?
2012/11/28
Soma Oishi
柳田国男さんを経世済民から見ていくということが大変有益なのだろうと思いました。 日本民俗学が否定された社会主義の回復としてあるということが日本民俗の特異性というより世界市民としての普遍性にあることを示している。とても興味深いところです。 日本民俗学が保守というよりアナキズム的な社会主義として民俗学というものを学として成立させようとする運動だというところが刺激的です。 ハイデガーが実存主義を学として成立させようする運動として現象学を考えましたがそれと民俗学がリンクしているようにも感じました。柳田
2014/09/18
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