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柳田國男全集 26 (ちくま文庫 や 6-26)

柳田國男全集 26 (ちくま文庫 や 6-26)

柳田國男全集 26 (ちくま文庫 や 6-26)

作家
柳田国男
出版社
筑摩書房
発売日
1990-10-01
ISBN
9784480024268
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柳田國男全集 26 (ちくま文庫 や 6-26) / 感想・レビュー

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Soma Oishi

柳田国男が戦後になって今まで抑圧されていた自分の考えを明確に回復させ示したとても重要な作品でした。 もし柳田の考えを明確に知りたければこのちくま全集版26巻が最適です。 文化科学というものが帰納としてあり、そういった姿勢は反省によっている。柳田の言う一国民俗学とは当事者であるものが自らを批判比較吟味する反省によってしかありえない。比較民族学は反省を経ていないという意味でそれほど柳田にとって重要ではなかった。そういった反省は遊侠と倫理の姿勢となる。この場合の遊侠とは弱きを援け強気を挫くという意味です

2015/03/15

はるぴょん(ひらた)

世相篇は同時代の身近な出来事も歴史・学問における重要な分析対象なりうるという意欲的な論考で、生活のすみずみにまで及んだ考察の筆にうならされる。「国史と民俗学」や講演筆記なども、歴史は偉人伝や文献記録のみならず、日常の習慣や身の回りのモノといったごく手近なところに流れていることを主張し、ともすると文献偏重主義に陥っていた従来の歴史研究、歴史教育に民俗学の見地から新たな視座を提示している。こうした柳田の問題意識は、現代民俗学の一つの潮流であるウ゛ァナキュラー概念とも響きあっているといえる。

2022/03/21

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