柳田國男全集 28 (ちくま文庫 や 6-28)
柳田國男全集 28 (ちくま文庫 や 6-28) / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
文化は「改良」の意。「原始文化」が一つの矛盾。原始と対立するため(591頁)。シュンペーターのイノベーションとの異同を想起させられる。また、本質的な問いかけとして、「古い文化が滅びまたは退かなければ、新しい文化は生まれないものかどうか」(621頁)。これは、文化の断絶か、文化の継承か、と換言できよう。私は目に見える文化は分かり易いかもしれないが、目に見えない文化(資本)は、その違いを把握しにくいと思えてくる。というのも、新しい文化もまた、古い文化のストックを踏まえて歴史的には現代になるだろうから。
2020/09/05
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