パパは神様じゃない (ちくま文庫 こ 4-5)
パパは神様じゃない (ちくま文庫 こ 4-5) / 感想・レビュー
ゆーいちろー
数年前、やたら流行した?子育て奮闘記風マンガエッセイのようなものを想像していたら、ほとんどいつもと同じ小林節…。イクメンなどという風潮がはなはだしい様であるが、本書で描かれているのは、男は育児には本質的にタッチできないという厳然とした事実である。なかでも「子供のいる風景」は印象的。この中で紹介されるある気味の悪い事件も衝撃的だが、同時にこの章のオチともいえる「子供がいるということは、すべて滑稽化される」というのは、男親としては十分に頷ける実感。世のお母さんたちには悪いが、男って所詮こんなもんだと思う。
2012/10/18
unterwelt
第2子が生まれることになった著者が子供の成長を描いたユーモアスケッチを描こうとするも、時代の流れやらなんやらで結局ペシミスティックな小林信彦の本になっている。
2017/02/28
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