ヒトの見方 (ちくま文庫 よ 6-1)
ヒトの見方 (ちくま文庫 よ 6-1) / 感想・レビュー
はすのこ
話題がどんどん飛ぶ。エッセイとして読むと大変面白い。
2016/01/13
ひばりん
文学好きとしては、「鴎外とケストラー」の章に刮目しました。鴎外の文学活動は、西欧の自然科学という「毒」に中った人間が起こす「下痢」の一例ではないか。鴎外は、自分のストレス発散のために文学していたように思われる節がある。そのストレスの元は、自然科学者としての「イライラ」であろうと・・・そういう風に養老先生は、同業者として喝破してみせるのです。成程。まぁ、射精なのか下痢なのかで、私だったらもう少し躊躇しますけれども、ズバッと後者を選ぶところが実に養老先生らしい / 筒井康隆氏による「解説」も読みどころか。
2021/01/12
K
心理学的な本かと思いきや解剖学の本だった。猫のヒゲにあたるのか人間の表情筋という話にはなるほど。
2016/02/11
ほわわん
この本だったか、解剖学教室のほうだったか忘れたけれど、善悪の脳波が一緒というのに中学生は大きな影響を受けたけれど、あと全ては理解していませんでした。きっと今読み返しても、私の壁が情報を遮断しちまうのだろうなと悲しいのです。中学生の時にも養老さんの本みてた事に驚き。
2015/05/09
さちめりー
養老先生の初めての著作であろうエッセイ集。論文を日本語で書きたくなったとのことらしく、内容も専門的な解剖学の話が主。文体も昨今の平易でわかりやすいものではないため流し読みになってしまった。その後にだんだんと凡人にも伝わるようなわかるような文体にずいぶん寄せてきてくれたのだろう。ここから養老先生の数々の出版が始まったのかと思うと感慨深い。
2021/10/19
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