文学の輪郭 (ちくま文庫 な 11-2)
文学の輪郭 (ちくま文庫 な 11-2) / 感想・レビュー
たか
栗本薫のもう一つのペンネームで書かれた評論書。若かりし頃に書かれた文学論が熱い。そういえば、中島梓の名前でクイズ番組にも出演していました。D評価
2017/12/03
高橋 橘苑
<プレイバック 1978年> 「文学はどこへ行くのだろう」の書き出しで始まる、当時24才の中島梓が書いた極めて真摯な文学論。本編の4つの章では、文学論とは無縁な自分にはやや晦渋であった。しかし、あとがきにあたる《ロマン革命》序説は、80年代という時代を考察している自分には、大いなる示唆を与えてくれた。抜粋すると「人は物語化のダイナミズム、また自分がその能力にやや欠けているときには、人のつくった物語のダイナミズムに感情移入すること、を通して、種族レベルの集合的無意識に帰属しうるのではないか」、慧眼であろう。
2016/10/03
K・J
よい本。「人のつくった物語に感情移入することで、種族レベルの集合的無意識に帰属しうるのではないか」この一文にしびれた。前半が難解。後半に「対比」によって文学や批評のことがおぼろげながら自分でもなんとなく想像できるようになった。文学は意識的なのだ、だから人の無意識に働きかけることができない。物語はもしかしたら空腹の人間に役立つかも知れないが、文学にはそれがない。エンタメ実作者として、栗本氏は文学ではなく、物語(大衆)側にたち、そして批評家を役にたたないと批判する。要は好みの問題。対比が面白い。
2014/02/09
v&b
後半ぐだるが、冒頭はなかなかのもの。ドラマトゥルギーと、イデオロギー。
2008/10/22
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