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夢野久作全集 1 (ちくま文庫 ゆ 2-1)

夢野久作全集 1 (ちくま文庫 ゆ 2-1)

夢野久作全集 1 (ちくま文庫 ゆ 2-1)

作家
夢野久作
出版社
筑摩書房
発売日
1992-05-01
ISBN
9784480026712
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夢野久作全集 1 (ちくま文庫 ゆ 2-1) / 感想・レビュー

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TomohikoYoshida

19篇のファンタジー。一番印象に残るのは、未完の作品ながらも白髪小僧。多くが短篇だが、夢中になって読んだ。文字が小さくて行間が狭いので、老眼には少々厳しい本だった。 あと、面白かったのは、豚吉とヒョロ子。ネタバレしちゃうので詳しく書けないけど、面白いストーリー展開だった。

2022/11/13

マナフィー

夢野久作が夢野久作となる以前、勤めていた九州日報に杉山萠圓(ほうえん)その他諸々の名前で発表した童話集です。童話と言っても教訓童話なもので「こういう事をすると痛い目見るから止めようね」的な内容ですね。猟奇的な夢Qさんを求めて手にしたら正直つまらないと思います(笑)ですが『猟奇歌』や『ドグラ・マグラ』以前の夢Qさんを知れる価値の高い巻だと思います。僕は夢Qさんが大好きなので、自分の知らない時代の好きな人のアルバムを見て喜ぶ・・・的な感覚で楽しく読めました。・・・って、とても気持ち悪いですね。でもいいんです。

2016/09/11

藤月はな(灯れ松明の火)

ビズアレー似の杉山萌圓の挿絵入りの「白髪小僧」は物語を恋求めて物語を自ら体現する人々は物語を読む人々のメタファーのように思えます。つまり、物語を知ることで知らなかった世界を知り、現実の世界へ組み込み、再構築していく過程をこの物語で作り上げているように考えます。そして夢野久作作品は妹フェチが大喜びしそうな作品ばかりだな(笑)蛙の鳴き声などのオノマトペも独特で面白いです。夢野久作氏は「ドグラマグラ」などの混乱なイメージが強いのですが童話集にも入っていそうな可愛いお話もあって新鮮でした。

2012/03/19

mii22.

夢野久作が中央文壇にデビューする前の九州日報で記者をしていた頃、別名で書かれた童話集。長篇『白髪小僧』はどこからが夢なのか?混乱...。この惑わされる感じが、とてつもなく面白いと感じさせる、不思議な読み心地。でも、未完なんですよね。もっと先が読みたい。その他では、庭の白い寒椿の花と入れ代わってしまう女の子のお話『白椿』が切なく、もの悲しく、懐かしい感じで好きです。

2014/09/23

Chako@(旧名:かど =^ェ^=)

幻想作家·夢野久作としてデビューする以前に杉山萠圓名義で著作した童話集。最重要作品は「白髪小僧」で、「ドグラ·マグラ」の萌芽として後の夢野久作の作品世界を決定付ける要素が見受けられる。概覧⇒ある日のこと、乞食のような格好をした白髪頭の小僧が川の畔で昼寝をしてると、若い娘が溺れかけた様子で流されてきます。娘を難なく助けた白髪小僧は、娘の両親に感謝されて、欲しいものは何でも与えられようとしますが白髪小僧は受けとろうとしません。娘はその訳を── 続く☟

2018/06/30

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