気まぐれのすすめ (ちくま文庫 も 4-7)
気まぐれのすすめ (ちくま文庫 も 4-7) / 感想・レビュー
安国寺@灯れ松明の火
ソフトボールのピッチャーの練習をしていて不思議に思うのは、思いっきり踏み込んで力を入れてもいいボールにはならなくて、むしろフォームを確認するぐらいで力を抜いて投げる方が伸びのあるボールになったりすることです。そんなわけで、著者が「気楽にできた文章のほうが、人に読まれて影響を与えたりする」(p.188)というのは、分野は違えど実感としてよくわかる気がします。同じ京大の河合隼雄先生も「説教の効果は長さに反比例する」と書いていました。「言論にも相場がある」というのは心得ておきたい視点だと思います。
2015/04/12
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