らくごde枝雀 (ちくま文庫 か 18-1)
らくごde枝雀 (ちくま文庫 か 18-1) / 感想・レビュー
やまねっと
枝雀師匠がすごいのはここに書かれている通りである。笑いを理論的に解釈させたのもこの人が最初ではないか? 緊張の緩和などは明石家さんまが結局のところそういうことと、言っているように最初に提示したのは枝雀師匠なのだ。サゲの四分類は落語を実際作る上で役に立つのではなかろうか。試してないからどうとも言えんけど。 この本には5つの枝雀師匠の落語の速記が入ってる。枝雀師匠を思い出しながら読むとプッと笑いがこみ上げる。 小佐田先生も偉なりはって上方の落語作家といえばこの人が一番に挙がる。枝雀落語はハマると抜け出せない。
2024/09/30
かもい
枝雀落語の速記5席と、幕間にて座付き作家の小佐田定雄氏との対談を収録。緊張と緩和は元より、「ドンデン・謎解き・へん・合わせ」のサゲの4分類が興味深い。図解するんかい!と笑いながらもその徹底ぶりには背筋が寒くなる。古典落語の情の話、「薄い情こそ上等」と言うのも目鱗。対談部分だけに絞るととても薄い本だがめちゃくちゃ中身が濃かった。
2015/10/18
tatsuya
緊張と緩和が笑いの基本。それとは別で印象に残ったこと、「人を先にする心ですけど、落語に限らずどの分野でも、人が涙するということは、結局自分をあとにして他人を先にするということ。人間としてそうありたいんだけど、現実生きていく上では、なかなかそうもいかない。どうしても自分を先にしてしまう。そこで、せめて落語の中で、人を先にする心に触れて、本当はそうありたいものだな、と涙するわけです」
2020/05/30
すいへい
笑いの分析がすごい。オチの分類も
2016/01/03
jjm
笑いの法則を理論的に一般化しようとする枝雀さんの意気込みを感じる。いつかAIが漫才やコントを自動で作成し、人がいつでも笑っていられる時代が来るだろうか。
2020/09/09
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