脳の見方 (ちくま文庫 よ 6-2)
脳の見方 (ちくま文庫 よ 6-2) / 感想・レビュー
gonta19
新規購入ではなく、積読状態だったもの。 購入詳細不明。 2013/1/21~1/25 恐らく20年ものの積ん読本。脳の見方、というタイトルだが、脳の話と言うよりは、氏の専門の解剖学を中心とするエッセイ集。もともと哲学書房という出版社から出たこともあるのか、多分に哲学的内容。後に氏の代表作ともなる「馬鹿の壁」という言葉が出てきたのが興味深かった。
2013/01/25
ひばりん
いまや!100人の養老孟司ファンに「養老先生のどこが好きですか?」と尋ねれば、約98人が「猫好きなところ」と答える。そんなご時世でしょう。違うんだなぁ、そこは「いつまでも髪がフサフサしているところ」と答えるのが、古参仕草!っていうのは嘘!でも、この本に入っている「知と性の毛だまり」というエッセーがありまして、ものすごいエッセーなのです。これを読んだ100人にもう一度同じ質問をすれば、今度こそは、100人全員が「いつまでも髪がフサフサしているところ」と答えてくれるに違いありません。頼みます!
2021/01/12
中島直人
特に決まったテーマはなく、その時々に出版社から求められた主題について、著者が徒然なるままに書き散らかした感のある本。部分部分刺激を受ける部分あり。養老孟司さんは、やっぱり読んでて面白い。
2013/09/06
風見じじい
いろいろな雑誌に書いた文章で、書いた時期も対象とする読者も異なるため、一貫した文章ではなく、解剖学、哲学、発生学などがランダムに出てきて、それぞれの専門の人には何でもないことでしょうが、私には解りにくいことが多かった。また昔の優秀な学生さんは何でもないでしょうが、「不可ない」、「お交際合いしてしまう」といった表現に戸惑いました。また、専門用語には振り仮名を振ってほしい点と、写真の説明をもっと丁寧にしてほしかったと思います。それにしても、博識な人ですね。
2012/11/07
茶幸才斎
前作、『ヒトの見方』は解剖学の中央を突っ走った内容だったため、まったく馴染めなかったが、本作は、よりエッセイ的要素が強く、比較的読みやすい方だった。p.104の「ソフトのハード化」は、なるほどと思う。試行錯誤の末、最良の様式が決まれば、これを定型として固め、迷いや疑いの余地をなくして無駄な労力を使わなくする、ということだ。
2009/12/17
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