図書館が面白い (ちくま文庫 き 6-2)
図書館が面白い (ちくま文庫 き 6-2) / 感想・レビュー
佐島楓
私立の専門図書館発足時の苦労が多く載っている。創立者はたいてい相当な持ち出しをしているし、善意の方々の協力がなければ設立が難しいケースばかりである。そこにこの国の文化産業への投資意識の低さを思わずにはいられない。
2018/03/29
たくのみ
大宅文庫、ゲーテ記念館、安藤昌益研究の八戸、民権資料の高知、貴重書の天理、郷土史の山梨など、収集家の執念とそれを支えた家族たちの思いが詰まった図書館が並ぶ。グーグル検索がなかった時代。情報は自分の足で調べるしかなかった。図書館や資料館の役割が大きかった時代、時代は変わったが、果たして私たちは、「正しい」「必要な」情報を得ることができているのか?不要な広告とデマが混在するネット社会だからこそ、一定のレベルで選別された智恵の集積基地=地方の専門図書館が大事なのではないか。
2013/12/30
hr
随分前に大阪の百貨店の古書フェアで買って放置していた。「東京ゲーテ記念館」の成り立ちに圧倒される。
2022/07/30
蒼
色んな図書館の成り立ちとかがわかって面白かった。あまり行くことが出来ない場所の図書館の話しとかも読めてよかった。
2013/07/22
ななっち
本を読むのが好きなので、いろんな人の書棚や古本屋の話、書評や「〇〇書店が選ぶこの本!」等々、本に関する話も結構好きです。今回読んだ中で大宅壮一文庫や、天理図書館の公立図書館以上の内容のことやら、ゲーテ記念館やら、意外なる図書館事情が分かって興味深かったです。図書館工学的にいえば、どれくらいの人口にどの割合で冊数が必要とされ、また項目別の比率や、特別の内容の図書をどれくらい収拾すべきなのか、社会教育の観点からも非常に重要だと思います。この本も図書館から借りたものです!
2012/02/27
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