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ごちそう探検隊 (ちくま文庫 あ 10-6)

ごちそう探検隊 (ちくま文庫 あ 10-6)

ごちそう探検隊 (ちくま文庫 あ 10-6)

作家
赤瀬川原平
出版社
筑摩書房
発売日
1994-02-01
ISBN
9784480028440
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ごちそう探検隊 (ちくま文庫 あ 10-6) / 感想・レビュー

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阿部義彦

赤瀬川原平さんの食べ物に関するエッセイ集。と言ってもこの人の事ですから、当たり前の美味の感想なんかではなく、食するものや事に関してのシチュエーションがほとんど妄想の域にも達しており。それを鑑賞するのが本筋の様なもんです。「ベンチに控える漬物」「肌をさすグルメ」「ヤクザあっての牡蠣鍋」等など題名から御察しください。これとは別な話で自分の身体を食べる話(爪や鼻糞など)もビックリハウスかなんかに書いてましたよね!それに比べれば本書は正調でちゃんとした食べ物です。市場、社員食堂からラストお茶まで良いお点前です。

2022/06/11

安国寺@灯れ松明の火

歯医者の待合室でローカル情報誌を読んでいたら、ごはん特集が組まれていました。私もコメの味には宗教的恍惚を禁じ得ない身なので、最近の炭水化物敵視政策のような風潮には忸怩たる思いで一杯です。そんなことを考えていたら、コメに妙に熱いこの本を思い出しました。「勤労者向け食堂の最高峰はどこか」で大蔵省印刷局(当時)の食堂に思い至り、「究極のグルメは何か」で点滴にたどりつく。マクロなのかミクロなのか、スケールがよくわからなくなってくる幻惑投法にも痺れます。食べ物エッセイで一番好きかもしれません。

2012/11/22

tama

図書館閉架本 赤瀬川さんファン この方がグルメ本というのは珍しいのではとも思って。この方のモノの見方目の付け方、そして表現の仕方が好きなのだが食べ物でもそう言うのが現れていた。機内食でガスコンロ込みの鍋ものは止めた方がいいと思います。馬肉の章で「何事も小さな理屈で整えるやり方は・・・鬱陶しくて」。世間は相変わらず「ナントカ警察」が鬱陶しいですわ―。山菜。タラの芽旨いよねー。齢とって食事の傾向が変わってよかったと思う。旨い!と思えるものの範囲が明らかに広がったもの。ここは赤瀬川さんに近づけたのかな?

2022/05/15

東森久利斗

幻の食材”グルメザンパリオ”を追い求め、国を出て世界中を旅すること早幾年。あらためて、”グルメ:Gourmet(フランス語)、食通、美食家、おいしい料理や評判の高い料理”について考現学する。「グルメに飽きたら読む本」のとおり、最後には、白米、納豆、漬物、緑茶に行き着く。クサヤ、たこ焼き、牡蠣鍋、ビフテキ、河豚刺し、社食、回転寿司、機内食、点滴、・・・、マルチ芸術家ならでは、多種多彩なナンセンス的食エッセイ。

2021/09/28

sawa

★★★☆☆ 築地市場のラーメン、人生初のビフテキ、グルメの極北・点滴、機内食、市民プールのタコ焼、大島のクサヤ…。東海林さだおの「丸かじりシリーズ」に似た感じがするのは、著者の年齢のせいかな。ショージ君に嵐山光三郎の妄想グルメを足した感じかしら。やっぱり自分の中でのグルメエッセイNO.1はショージ君で揺るがず。

2012/06/23

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