反芸術アンパン (ちくま文庫)
反芸術アンパン (ちくま文庫) / 感想・レビュー
おいしゃん
60年代の前衛芸術作品が一堂に会した「読売アンデパンダン展」。ここに出品した作家、作品を通して、当時の芸術について俯瞰する本書。赤瀬川原平による、「東京ミキサー計画」「路上観察学入門」などの、同時期の本を経て手に取ったので、一気に知識のピースが繋がった気がする。
2015/03/06
弟子迷人
赤瀬川原平氏ご逝去にて昔の記憶を総動員。(←読み返したかったのだけど、手持ちが行方不明。><)登録数で人気の『トマソン』や『路上観察』はもちろん良いけど、こっちで書かれているアートは超絶面白いのでたいへんお薦めです。今、こういうアート/イヴェントをやる人、あんまりいないだろうけど(ポップにするとchim↑pomか? 岡本太郎の壁画に「落書き」したグループ)、「宇宙の缶詰」とかすごい!! こういう発想が『老人力』につながったと思う。自分はこの本に触発され、中西夏之の「洗濯バサミ」を某美術館から盗みました。
2014/10/28
Toshi
1949年から1963年まで15回行われた無審査展覧会「読売アンデパンダン展」。最後は芸術の破壊、作品の無意味化、自己破壊に至っていく現象が紐解かれる。無茶苦茶面白い。ここまで伝わる言葉、センスある文章って!!赤瀬川原平さんの芸術的言語能力の凄さを改めて実感。
2016/02/05
sou
登場する"ガラクタ"作品の数々に懸ける作者とそれを取り巻く空気感のエネルギーに圧倒されました!赤瀬川さんが今は無き読売アンデパンダン展について関係者へのインタビューを交えながら回顧する一冊。ムチャクチャな前衛作品だらけだったという1960年代当時の展示会場にタイムスリップしてみたいです。
2018/03/25
xtc1961ymo
94年文庫化されたとき読みましたが今回追悼につき復刻されたのでゆっくりと味わいました。60年代の読売アンデパンダン展を媒介とする現代美術+イベント、ハプニング‐著者いわく「生もの」の得体のしれない熱気が伝わってきます。また、美術評論の三大巨頭、瀧口修造、中原祐介、東野芳明についても、目撃談があり、とても貴重な記録です。作品は廃物を利用したものが多く、展示が終われば作者自ら廃棄したものも多くそれを補う作者の記憶によるスケッチ画も興味深いです。あと書きで藤森さんが、赤瀬川さんと、ダダの祖デュシャンをある意味同
2015/01/17
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