リカちゃんのサイコのお部屋 (ちくま文庫 か 22-1)
リカちゃんのサイコのお部屋 (ちくま文庫 か 22-1) / 感想・レビュー
烟々羅
香山さんの最近の著作で私が「はいはい、いつもの香山節ね」と書いたものに対し「相談者の気持ちを分かろうとしてないだろう、近所のおばちゃんじゃね?」て感想を見つけて読み友になって久しいひとがいる。この感想は面白い視点だとずっと心に残っていた。 で、この本は1980年頃と古い、雑誌への連載をまとめたもの。寄せられた手紙から通常と逸脱したものを取り上げ、人生相談にしては斜めから切るという企画だったようだ。 東山紘久の「(略)聞く技術」では、(→続く
2012/05/26
びっぐすとん
若い頃、心理学に少し興味があったときに読んだ。今ではテレビのコメンテーターとして難しいお顔をしているのを、よくお見かけする香山先生。当時はもっと軽い感じで、それが良かったんだけどな。
りえ
病気とは言わないけれど、誰もがちょっと神経症。裏に潜むものが似ているもの→ 拒食症―習い事―ファッション雑誌での女の子のガンバリ 退却神経症―登校拒否―海外留学 強迫神経症―占い―清潔好き 友情のシュミレーション―少年ジャンプ―とんねるずなど。岡崎京子との対談が面白かった。
2015/01/31
bookworm1963
週刊SPA!に1990-91年連載された精神科医香山先生と読者による45のFAQ、漫画家・岡崎京子との対談形式の最新サイコロジー講座、サイコ用語集を編集。週刊SPA!は1988年6月創刊で元々扶桑社の「週刊サンケイ」だったんですね。香山さんは1960年生まれで東京医科大卒の勤務医で今は立教大教授、岡崎京子は1963年生まれで人気絶頂の1996年交通事故の後遺症で休筆を余儀なくされたそうですが復刻版が出るなど未だに人気があります。代表作は「ヘルタースケルター」「pink」等。少女漫画を超えて芸術的です。
2017/01/20
Shinichi Motoyama
おそらく香山リカせんせが必死に売りだそうとしていた時期(1990年)に週刊SPA!に連載していた、読者からのサイコな悩みに対してかるーく?無責任風に答えたものを文庫本にしたものです。彼女の書き物に共通する流行モノに寄せて精神病理を解くスタイルが貫かれていて、例えば当時のHANAKO、クロワッサンなどの読者の傾向等を解いています。ただし必死に売り出そうとしていた弊害なのか知識のひけらかし方と受けるための流行モノへの媚びが鼻につきます。巻末のサイコ用語辞典と表装内側のお若い時の笑顔の写真は価値があります?
2013/12/07
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