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森鴎外全集〈5〉山椒大夫 高瀬舟 (ちくま文庫)

森鴎外全集〈5〉山椒大夫 高瀬舟 (ちくま文庫)

森鴎外全集〈5〉山椒大夫 高瀬舟 (ちくま文庫)

作家
森鴎外
出版社
筑摩書房
発売日
1995-10-24
ISBN
9784480029256
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森鴎外全集〈5〉山椒大夫 高瀬舟 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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アセロラ

今まで読書してこなかった私でも、当然のようにタイトルは知ってるので、読んでみました。昔風の文章で、英文読解のようになかなか進まず苦戦しました。でも話の意味がわかるとおもしろく、読後は達成感がありました。有名な話を読む経験ができて良かったです。

2019/09/05

ブルーツ・リー

もう森鴎外にとって晩年と読んでいい、大正5年頃になると、ますますその筆は冴えわたります。 変幻自在。 作品ごとに、書いている内容、文体が変化し、それぞれに、高い完成度を示して居ます。 特に「高瀬舟」辺りは、現在の安楽死の問題にも繋がる問題提起を、100年前の時点で世に問いかけている訳で、作家であると同時に、軍医でもあった森鴎外の面目躍如です。 他の小説も、その高い教養がなければ書けない文章を書き連ね、夏目漱石に比べ、小説としての純粋さが感じられます。 今の時代、教養小説を読む人が少なくて、残念です。

2019/10/11

ひろゆき

『大塩平八郎』いわば端役まで名前が登場。乱に対応する官僚組織の複雑さ。二度ほどの小規模戦闘のみで、反乱軍は瓦解。一方の幕府側も、一人が落馬しただけで、逃げだすお粗末さ。リアルで軍事マニアも満足。戦国は遠くなりにけり。『安井夫人』なぜか醜男に嫁ぐことを自ら申し出る少女。そこから始まる係累の記録は死の累積として表される。

2014/01/12

IKUNO

いろんなタイプの作品をそれぞれ高い完成度で書いている。 文章にリズムがあり、言葉の難しさを物ともしない心地よさを感じられる。 こういう文章を読みたいものだ。

2018/09/30

yunomi

巷に溢れ返っている歴史小説が、結局は史実を現代に生きる私達の思想や理念の枠組みに当てはめて、物語としての体裁を整えているだけなのに対し、鷗外のそれは膨大な資料をもとに、史実をそのまま提示する事に徹している。勿論、これらはあくまで小説なのだから、虚構による装飾も必要になってくるのだが、少なくとも、そうした事実と虚構が対峙した際の緊張感が最後まで保たれていて、実はそのせめぎ合いこそが鷗外の歴史小説を「小説」たらしめている、というか。

2013/03/24

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