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ベスト・オブ・ドッキリチャンネル (ちくま文庫 も 9-2)

ベスト・オブ・ドッキリチャンネル (ちくま文庫 も 9-2)

ベスト・オブ・ドッキリチャンネル (ちくま文庫 も 9-2)

作家
森茉莉
中野翠
出版社
筑摩書房
発売日
1994-12-05
ISBN
9784480029324
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ベスト・オブ・ドッキリチャンネル (ちくま文庫 も 9-2) / 感想・レビュー

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Yusuke Oga

このところ系統だった読書というものができなくて、もう、なんだかめちゃくちゃなのであるが、そういうご報告を特にお知らせする意味も、ないような気がした。そして森茉莉さん、である(なにが「そして」か)。かの文豪森鴎外の娘、ということで、もちろん超溺愛され超甘やかされて育てられ、いろいろ紆余曲折の末、おばあさんになってしまった、超絶的にファンシーな人である。最近はナボコフばかり読んでいて、その文章から滲み出る「宇宙人感」、もしくはゼーバルト評すところの「分類不能の種」が地球人を眺めては、滑稽な報告書を作成している

2014/10/25

mami

すごい。凄すぎる。週刊新潮に綴っていたエッセイをまとめたものである。まぁ辛辣なことこの上ない。毒を吐くにもほどがあるだろうという位にすごい(笑)更に幼少期の私を可愛いと褒めてくれた石川啄木だとか、取り上げられる名前のスケールが違う。作家森鴎外の長女という生い立ちからして我々庶民とは立ち位置が違うものね。ネット社会の今もご存命ならば炎上必至の内容である。(面白かったけど。)

2018/05/07

あ げ こ

冴えまくっている。鋭敏で確かで揺るぎない、その審美眼よ。強靭で豊かで徹底した、その美意識よ。決して見逃さない。すぐにわかる。すぐに見分け、見破る。本物と贋物を。本物の美やよさや凄さを、贋物のいやらしさや醜さや愚かさを。すぐに見出して語る。次々と語る。自らの内からも、どんどん引き出し、自らの持つ記憶や自らの知る美しさというものを、どんどん連想し。迂回し過ぎて元の場所には戻れぬほどに、いつの間にかそれが本題となってしまうほどに、切れ間なく、それも丹念に、語る。繰り返し、繰り返し、語り、今一度語り、語り続ける。

2019/08/15

あ げ こ

愛すべき人物たちに送る賞賛の物語。嫌悪から広がる皮肉の物語。話題は茉莉さんの気の向くまま、褒めたり貶したり、喜んだり怒ったり、大変忙しい。膨らんだ物語の滲んだような色彩は、甘やかで官能的で、相変わらず夢のような美しさ。皮肉は相手を攻撃するためのものではなく、あくまでも自らの奥底より湧き出でた嫌悪を現すためのもの。不要な悪口を言うような、下品な野暮ったさがない。好意も悪意も、それを語る為の言葉は舌触りさえ濃厚だが、ねばつかず、ぼんやりとした不思議な冷淡さがあり、ただただ面白い。

2014/06/05

キヨミン

やはり森茉莉好きです。 昔のスターの話し。面白かった。特に沢田研二が良かった。

2018/11/29

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