KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

東京ミキサー計画:ハイレッド・センター直接行動の記録 (ちくま文庫)

東京ミキサー計画:ハイレッド・センター直接行動の記録 (ちくま文庫)

東京ミキサー計画:ハイレッド・センター直接行動の記録 (ちくま文庫)

作家
赤瀬川原平
出版社
筑摩書房
発売日
1994-12-05
ISBN
9784480029355
amazonで購入する

東京ミキサー計画:ハイレッド・センター直接行動の記録 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

kinkin

時代は今から約55年前、東京オリンピックの前後。赤瀬川原平、中西夏之、高松次郎氏他でこんなおもしろい芸術が繰り広げられていたことに驚く。紙に絵の具という芸術から飛び出して体を張ったパフォーマンスや駅のホームで見るものを引きつけるアート、有名な千円札など載せられている写真からでもその面白さが伝わってくる。今の時代に駅や公共場所でこんなことを始めたらたちまち御用になるようなハプニングも当時はまだ寛容な世の中だったようだ。こういったアート今は不毛の時代か。

2019/06/01

おいしゃん

【読書会課題本】面白すぎる!身体中に洗濯バサミをつけて練り歩いたり、招待客を前に、自分たちが食べているところを見せる「晩餐会」を催したり、独楽のようにクルクル回りながら身体に糸を巻きつけてゆく「演奏会」を開いたり…。ハイレッドセンターたちが行ったそれらの前衛芸術を、ユーモアたっぷりに初心者にもわかりやすく解説する一冊。ゲスト参加の国立近代美術館のキュレーターの方ともお話でき、充実の読書&読書会でした!

2015/01/31

お萩

芸術とバレないように芸術をやる芸術。それは、人間の「芸術」を感じる部分を掘り下げていくようにも見えるし、一度枠から外れることで俯瞰しようとしているようにも見える。千円札裁判が真面目でおかしくて結局一番印象に残ってしまった。

2015/07/02

xtc1961ymo

追悼として、復刊されたのを機に再読。丁度自分が生まれてすぐの頃に、今でいう、イベント、ハプニングに当たる事を公衆の面前で無意識過剰でやっていたんだなーとそのラジカルな直接行動には脱帽。協力者あるいは観客として、横尾さんやオノ・ヨーコ、ナムジュン・パイクなどのそうそうたるメンバーがいて、その写真にも時代を感じさせるエネルギーが溢れています。千円札裁判にも触れられており、法廷内の貴重な証拠物件とともに一級品の資料たりえている。宇宙の缶詰めが最高!

2015/01/20

肉欲棒太郎

「新橋の洗濯バサミ」、「宇宙の缶詰」、「御茶ノ水のドロップ」、「銀座のゾーキン」が面白かったが、やはりハイライトは「霞ヶ関の千円札」。ハイレッド・センターの過激な前衛芸術運動は犯罪の領域にまで達するが、法廷すら「芸術」の場にしてしまうところが凄い。ダダ・シュルレアリスム運動との歴史的なつながりを拒絶してはばからないところなど、座談会も示唆に富む。

2016/07/29

感想・レビューをもっと見る