りぼんのふろくと乙女ちっくの時代: たそがれ時にみつけたもの (ちくま文庫 お 18-2)
りぼんのふろくと乙女ちっくの時代: たそがれ時にみつけたもの (ちくま文庫 お 18-2) / 感想・レビュー
スノーマン
陸奥A子からこの本に行き着いたけど、私の読んでいたりぼんの時代の手前やったので、時代背景や分析もその時代を知っていればもっと楽しめたかも。私には、ただただ、ヘェ〜という客観的な感想しか出せなくて残念。気づけばサンリオのファンシー小物が身の回りにあふれ、付録も質が良くなりつつあった自分の時代は恵まれていたのかな。ちょうどど真ん中の世代には、りぼんの作品や付録により乙女心の導火線着火!みたいな人もいたのかもなぁ〜。
2016/08/27
サイバーパンツ
内なる〈少女=わたし〉をモノに託し外部に越境させようとして作られた〈かわいい〉という記号的価値が、差異化のゲームの中で自己否定せざるを得なくなり葬られていく少し前、高度成長から消費社会、進化から差異化、モノから記号への移行期に現れたサンリオや『りぼん』のふろくを80年代消費社会の先駆けとして分析した本。少女民俗学→かわいい天皇へ行く前に、連赤本と並行して読むのがおすすめ。いつもシニカルな大塚英志だが、こと少女漫画語りに関しては熱が入っているのは新鮮で面白い。
2018/07/20
ガジ
読んでる本、登録まちがい!!第二章で乙女ちっくの隆盛が語られているけれど、それが終焉していくことについて、もう少し議論すべきでは?乙女ちっくのふろくの歴史やそれぞれの作家の特徴は面白く読めたけど、終焉して娘にこっそり名前をつける、または当時の世代のほとんどがキャリアウーマンになって少女を封印している、そこを議論すべきでしょ。大塚が幻想、宮台が断念と表すの、私は納得できないな。そのどちらでもないよ、幻想じゃなくて幻滅で断念じゃなくて絶望でしょ。
2022/06/18
MrO
りぼんのふろくと言われて、郷愁とともにあのキラキラした時代を思い出するのは、今、50〜60歳くらいの10年間ほどの、りぼんの50年間の歴史の中にあっても、とても狭い世代であるらしい。冷静に振り返ってみれば、単なる紙製の、イラストがついているだけのふろくが、なんであの頃、あんなにおしゃれだったのだろう。ああしたおしゃれグッズが、バブルと共に、現実の社会に登場する前の、ほんの一時期、少女たちは、あの付録で、これからやってくる狂騒の時代の予行演習をしたのだろうか。
2021/04/04
Nekotch
自分の読んでた時代の少し前の頃の話。ふろくたのしかったなーっていろいろ思い出した。りぼんに夢中なころはよかったなあ。
2013/07/21
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