学校の怪談に挑戦する (ちくま文庫 お 22-1)
学校の怪談に挑戦する (ちくま文庫 お 22-1) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
これまで読んだ限りでは。民俗学の立場から学校の怪談を取り上げた本に、謎を解明したものは見当たらない。最初から事実でないと考え、解明の必要はないという立場なのだろう。本書は単なる伝聞という可能性も否定はしないが、現象を科学的にも説明可能ではないかという姿勢から取り組んでいる。すべてが自然現象だとまでは言わないが、可能性を確保できた挑戦だろう。
2019/07/09
マグカップ
本作では、霊や霊界といった存在を完全に否定する筆者の大槻が、科学的・数学的・心理学的に「学校の怪談」の正体を解き明かしている。子どもの頃にあれだけ怖がっていた怪談も、知識をもとにじっくり検討すれば、なんてことない事象だったと気付かされる。しかし、なんだか寂しい気持ちになってしまうのは私だけか。想像の自由が、科学信奉によって隅に追いやられないことを祈る。
2021/09/21
マグカップ
再読
2021/10/08
シャル
常光徹氏の『学校の怪談』をベースに、様々な学校の怪談や怪奇現象を科学的に解析、説明していく。曖昧な怪奇を解き明かすという行為は確かに夢のない話ではあるが、それ以上に、神秘の仕組みについて納得することができるのは面白い。怪奇の正体も様々で、それらが科学による具体例を上げながら解説されているのでわかりやすい。最も興味深かったのは臨死体験についてで、三途の川と美しい光の光景は、脳のみが生きていて外界と遮断されたときに脳が感じる電子の流れと光が生前の記憶と混じったものだという。まさに現代の怪談と科学の対決な一冊。
2014/07/19
たか
めちゃくちゃ久しぶりに読んだ。火の玉やポルターガイストなどいろんな怪談に科学的な視点から書かれてる本。なかなか強引なとこもあるけど、それなりに楽しく読みました。
2018/11/28
感想・レビューをもっと見る