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いっぱしの女 (ちくま文庫 ひ 8-1)

いっぱしの女 (ちくま文庫 ひ 8-1)

いっぱしの女 (ちくま文庫 ひ 8-1)

作家
氷室冴子
出版社
筑摩書房
発売日
1995-09-01
ISBN
9784480030818
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いっぱしの女 (ちくま文庫 ひ 8-1) / 感想・レビュー

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nyaoko

初めて氷室冴子さんのエッセイ読んだ。10代の始めから彼女の作品に夢中になっていた。頭が良くて美人で大きな家に住んで、高そうな犬とか猫とかいるんだろうな、なんて当時は想像していた。今から30年前、アラサー独身女性に向ける差別や侮蔑は酷いものだった。特にハッキリと自分の意見を口に出したり、ましてや物書きと言う仕事は凡その人達から奇異な目で見られていたと思う。その時代を生き抜いて、私達女子に沢山の作品を読ませてくれた氷室冴子さんへ感謝と敬意とご冥福をお祈りします。

2021/09/13

しゅわ

【図書館】氷室冴子さん勝手に再読まつり番外編。「自分がどういう『三十女』なのか知ってみたい気持ちで」と前書きにある通り、三十代&独身を謳歌する氷室さんのパワーが溢れ出てきそうな一冊。この時の氷室さんが、今の私よりも年下だった!?という事実が一番ショックかも(涙)先日、単行本を読んだばかりでしたが、図書館リストで間違えて文庫本を取り寄せてしまったので…せっかくなので比べてみました。最後の対談に載っていた写真が削除されたのは何とも残念ですが、かわりに解説が増えてました。

2015/07/31

アイリーン子

これも久しぶりに再読。タイトル通り女という性に関して、あるいは社会の中での女性について書かれたエッセイ。二十五年ほど前に出版された本だけど、現代の女性も今の社会からなにかと理不尽な扱いをされているという当時と変わらない状況に愕然とし、いやでも当事者意識を持つ者も声を上げる者も確実に増えてはいるのだから多少はマシになっているのかとかうんうん唸りながら、しかし筆致の(良い意味での)軽さに乗せられすいすいと読んだ。もしまだ氷室さんが存命だったなら今のこの社会をどう思ったのだろうと何度も考えてしまった。

2019/06/22

こまっちゃん

文庫本ではなく1992年初版の単行本で。今からおよそ30年近く前に書かれたこの本には、新しい外来語として「セクシュアルハラスメント」が出てくる。正しい本来の意味でのセクハラとして。現在のいわゆるセクハラの定義は、女の私から見ても胡散臭くて大嫌いだ。

2021/07/24

イワハシ

1995年刊。ちょっと古いのだが、内容はまったく古びていない。三十女の実情をさらりと語る上手さ。数多いるエッセイストはこれ読んで勉強してほしいな。コバルト文庫読み直そうか

2023/07/04

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