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森鴎外全集〈12〉於母影 冬の王 (ちくま文庫)

森鴎外全集〈12〉於母影 冬の王 (ちくま文庫)

森鴎外全集〈12〉於母影 冬の王 (ちくま文庫)

作家
森鴎外
出版社
筑摩書房
発売日
1996-03-21
ISBN
9784480030924
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森鴎外全集〈12〉於母影 冬の王 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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春ドーナツ

「家常茶飯」(リルケ)を書見していて気になることあり。「紙巻を一本取りて火を付け、一吸吸い、忽ちそれを投げ捨て」る場面。覚えているだけでも五回ぞな。火災にならぬか。対談の書き抜き「森。原語は日常生活です。しかしそう云っては生硬になるのが嫌です。家常茶飯と云うと、また套語(きまり文句)の嫌がある。それでも生硬なのより増だと思うのは、私だけの趣味なのです。もっと優しい、可哀らしい、平易な題が欲しいのですが、見附かりませんでした」古今の翻訳者魂を見ゆ。感服す。「冬の王」について認めようと思へど、紙幅尽きたりし。

2019/06/11

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