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森鴎外全集〈14〉歴史其儘と歴史離れ (ちくま文庫)

森鴎外全集〈14〉歴史其儘と歴史離れ (ちくま文庫)

森鴎外全集〈14〉歴史其儘と歴史離れ (ちくま文庫)

作家
森鴎外
出版社
筑摩書房
発売日
1996-08-22
ISBN
9784480030948
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森鴎外全集〈14〉歴史其儘と歴史離れ (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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Lila Eule

生麦事件の解説にあった鴎外の歴史の「自然」の考えを読んでみた。歴史小説での作家の躊躇は、歴史を知るものの良心と、歴史を知る読者を感動させたい創作心があいなかばする処にあるようだ。吉村は鴎外に心酔していたらしいが、この節度に執着した姿勢によるものなのか。歴史は、科学され、後年になればなる程、事実解明により変わるものと現代では考えるべきらしいので、歴史小説の寿命も作者の歴史「自然」観で決まると思う。これが吉村の魅力と思う。

2018/06/29

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