ブックス・ビューティフル 2: 絵のある本の歴史 (ちくま文庫 あ 11-6)
ブックス・ビューティフル 2: 絵のある本の歴史 (ちくま文庫 あ 11-6) / 感想・レビュー
コットン
18~20世紀の挿絵アーチストの紹介本。例えばアール・デコのジョルジュ・バルビエなど有名どころも紹介されているが、ウイリアムブレークの詩編”無垢の歌”の(不安感や神秘性が漂う)挿絵:女流挿絵画家ジャシンス・パーソンズや、独特な色使いのマリオ・ラボチェッタなどが紹介されていて面白い!
2015/08/16
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この本を読み、ビアズリーの蒐集に手を染めることに。荒俣宏さんは、いわば僕の大師匠とも言うべき存在となりました。荒俣さんのように、本に億単位のお金を割くことはできないので、本当にささやかなものですが。
2011/04/25
田蛙澄
ウィリアム・モリスのラファエロ前派の中世趣味からアールヌーボー、アールデコへの変遷が美しい挿絵とともに語られている。フランスのファッション誌やアメリカのパルプマガジンなどが紹介されているのも面白い。ビアズリーやクラークの病的な繊細なというより神経質な挿絵に魅力を感じる。シームの幻想的な絵も素晴らしい。ロード・ダンセイニが読みたくなる。
2017/04/03
小林ミノリ
挿絵のある本の歴史、19世紀末の退廃的なものから、20世紀半ばのパルプマガジンにおける過剰な描写まで、近代イラストレーションの歴史と印刷技術の変遷と蔵書家の憂鬱を少々。
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