泉鏡花集成 1 (ちくま文庫 い 34-1)
泉鏡花集成 1 (ちくま文庫 い 34-1) / 感想・レビュー
tokko
年末年始にかけて、一気に読破。ドラスティックな展開に思わず「え!?」となることも多かったが、それが泉鏡花の世界なのだと思えば気にもならなくなりました。「冠弥左衛門」はストーリーを頭に入れた上で、もう一度読んでみたいと思う。
2013/01/07
aria
(ちょっと時間無くて 外科室と夜行巡査しか読めないまま図書館に返却せざるを。。(震え声))
2018/07/21
カルカヤ
解説にもあるが、著者の文章は視覚優先で書かれている感じがする。先に画になりそうな場面を並べて、後から心理描写や場面転換を付け足しているような印象と言ったらいいだろうか。そのためか、視覚に基づく情報は敏感に選び取られている一方で、紙芝居のように大胆な転調が多い。それでも物語の流れが途切れないのは、読点の少ない韻文調のおかげだろうか。また初期作品には観念小説というものも含まれるらしいが、著者が人情を希求する先が近世戯曲のそれなので、提起される問題が通時的なわりにどこか絵空事のような軽さがある。
2019/03/09
Bks
あらかじめ決まっていたかのような、理不尽ともとれる話をなぞる、美しい男女、象徴的な小道具。たしかに芝居を見ているような気持で読んだ。 「義血侠血」が好み。 心酔した相手の晴れの舞台で自らが裁かれるというのは幸せなのか不幸なのか、考えようによってはなんともいえない耽美な結末。
2016/12/22
クリイロエビチャ
鏡花の文章は目が滑り意味が取れない読みにくい、なのにいつの間にか世界にどっぷり填り込み独特の文体にも慣れてしまう。不思議な魅力です。
2009/02/18
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