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泉鏡花集成 2 (ちくま文庫 い 34-2)

泉鏡花集成 2 (ちくま文庫 い 34-2)

泉鏡花集成 2 (ちくま文庫 い 34-2)

作家
泉鏡花
種村季弘
出版社
筑摩書房
発売日
1996-04-01
ISBN
9784480031723
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泉鏡花集成 2 (ちくま文庫 い 34-2) / 感想・レビュー

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入江

朗読にて「湯女の魂」を聴了。語り口が高座のようで迫力がある。ただ、鏡花は最後にスッキリと終わらず、独特の味のあるモヤがかかる気がします。

2015/11/29

relaxopenenjoy

収録作品:貧民倶楽部 化銀杏 海城発電 琵琶伝 黒百合 湯女の魂 政談十二社 わか紫。「銀燭集」で読み始めた黒百合の読了の為に。黒百合は、終盤思わぬ展開になった。その他も、美女、温泉、悪党(盗人、怪しい易者)、お化けなど、ザ、鏡花ワールド。楽しめたものの、いかんせん、古文調文体が読み難かったです;; でも、「閑話休題」を「それはさておき」と読むのは初めて知った。粋だ。 

2021/11/16

クリイロエビチャ

ちょうど「明治東京風俗語事典」を並行して読んでいるので、今まで読み流していた言葉も、改めて意味を知り面白い。『黒百合』に出てくる「下っ腹に毛が無い女」の注釈は「年老いた狼には腹に毛が無い~」などと書いてあるが、事典には「XXし過ぎて下の毛が擦り切れたアバズレ」とド直球に説明されていた。『化銀杏』は何度読んでも胸が痛む。実直で家族を大事にする良い夫なのに、妻からは「死ねばいい」と思われ、娘は抱っこすると泣き出す始末。読んでいていたたまれない。でも、こういう訳のわからない嫌悪感が発生するのが人間なんだよなぁ。

2014/10/11

クリイロエビチャ

「わか紫」の夫人がとても優しい女性。鏡花はたくさんの気高い女性を描いているけど、その中でも指折りだと思う。対照的なお鶴は、気性がまっすぐで天真爛漫で少し田舎くさいけど、すっごく可愛い。「琵琶伝」の物悲しい終わり方、「湯女の魂」のうっすら背筋が寒くなる読後感、どの話も大好きだ。1巻で挫折した人も多いと思うけど、2巻はいわゆる鏡花らしい作品が揃っているので、2巻から読み始めて鏡花にはまったら1巻に挑戦するのがオススメ。そうすると、1巻の浮きっぷりも楽しめる。

2012/03/13

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