KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

泉鏡花集成 8 (ちくま文庫 い 34-8)

泉鏡花集成 8 (ちくま文庫 い 34-8)

泉鏡花集成 8 (ちくま文庫 い 34-8)

作家
泉鏡花
種村季弘
出版社
筑摩書房
発売日
1996-05-01
ISBN
9784480031785
amazonで購入する

泉鏡花集成 8 (ちくま文庫 い 34-8) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

零水亭

大正の末から明治初期にかけての、鏡花先生晩年の作品集。「白花の朝顔」がちょっぴりエッチながら、何とも素敵です☺

2024/10/27

クリイロエビチャ

今回の読み返しでも「ピストルの使い方」が好きだった。天守物語の終盤と同じようではあるが。この巻に収録されている話は自然描写が特に多く、つらつらと読めてしまうが、その分筋を見失いがち。おかげで何度ページを戻ったことか。こういうのは電子書籍では逆に面倒くさいのだろうな。「お化け好きの~」で、文章の生命は音調にあると言っていて、「あぁ、やはり鏡花は文章の調べを一番に思っていたのだな」と納得。音楽のようで台詞のようで、文章が流れ込みそのまま流れ出ていく、捕まえるのが難しい。だから何度も読んでしまうのだろう。

2015/12/07

クリイロエビチャ

「ピストルの使い方」。彫金師を父親に持つ鏡花が職人の矜持と在り方を描いた一作。「卵塔場の天女」は、義実家からいびられる妹に対する兄の啖呵が小気味良いが、言われた方はこれ逃げ場が無いよ。いつものことながら、鏡花は美しくないものに厳しい。「おばけずきのいわれ少々と処女作」。デビュー前後の苦しかった時期について語る鏡花。それにしても尾崎紅葉は凄いな。貧に喘いで自殺を考える弟子に「貧しいのが嫌なら、なんで金持ちの家に生まれてこなかった」と言い放つ。しかし結果的に自殺はしなかったのだから、さすが師匠と言うべきか。

2012/06/18

クリイロエビチャ

「古狢」「河伯令嬢」、ゾッとする読後感。

2009/08/20

感想・レビューをもっと見る