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三島由紀夫と檀一雄 (ちくま文庫 こ 12-1)

三島由紀夫と檀一雄 (ちくま文庫 こ 12-1)

三島由紀夫と檀一雄 (ちくま文庫 こ 12-1)

作家
小島千加子
出版社
筑摩書房
発売日
1996-08-01
ISBN
9784480031822
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三島由紀夫と檀一雄 (ちくま文庫 こ 12-1) / 感想・レビュー

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ラム

担当者として最期まで接した新潮の名物編集者の証言 三島「豊饒の海」壇「火宅の人」の成立に寄り添い、その人間像を描く 三島と壇、余りにも乖離した気質と文学的経歴、しかし著者は文章、気性共に同根とみなす 片や完全な自己管理と高密度な日常、こなた放浪と放蕩に終始したかに見える両者が著者においては互いに共鳴する分子を敏感に嗅ぎ取っていたと 三島は最後まで全てを計算し演出し尽して去る 一方、壇は病床に著者を招き入れ口述筆記までして最期まで小説家として生きた 「火宅の人」完成日誌が圧巻 作家の業のようなものが立ち上る

2020/03/21

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