トマソン大図鑑 無の巻 (ちくま文庫 あ 10-10)
トマソン大図鑑 無の巻 (ちくま文庫 あ 10-10) / 感想・レビュー
Nekono
週末が近づき、心と体がうんざり気分に支配されてくると、この本の出番となる。なんだか、ホッとするのだ。写真とコメントが無用の長物に潜む興趣を過不足なく引き出している。ダラダラとページをくり、眺め読んでいるうちに気付く。興趣は見つめる眼差しの中にあるんだと……。疲れ退屈な日常の中にも眼差しを変えれば面白いことはきっとある。こうして、眺め終える頃には週末を乗り越えるだけの気力が溜まってくる。良い本だ。
2014/09/18
猫丸
1996年刊。実家死蔵本をサルベージしてきて再読。無用階段、原爆タイプなど、路上観察学が整備されて用語が定着したころの総まとめ。僕としては純粋階段の方が素敵な用語だと思う。高所ドアも、初期は天使のドアって言ってなかったっけ?やはり情緒の読解がキモであるがゆえに外国のトマソンはあまり僕の心にアピールしない。
2018/08/29
アマヤドリ
面白かった。1時間でよみおえた。
2011/10/14
ふろんた2.0
トマソン物件総集編。無用階段等。
2017/04/29
bluemint
古い家には増改築の歴史があり、大抵何かしらのトマソン的な痕跡があったものだが、最近は建て替えで面白味のない家が増えてしまった。それは自分たちの田舎でも同様。こうしてまとめて写真入りで見ると、懐かしさを覚える。電車の中など細切れの時間でも読めるのがうれしい。思いがけない見方を気づかせてくれるコメントも良い。
2018/02/09
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