大東亞科學綺譚 (ちくま文庫 あ 11-7)
大東亞科學綺譚 (ちくま文庫 あ 11-7) / 感想・レビュー
猫丸
再読なのだが、情報量が多く、とても全部は頭に残らない。興味深いところに付箋をと思えば、ほぼ全ページに貼ることになるため、途中で諦めた。要約すると、才能と金を持った人間はすべからく科学の世界で人類に貢献すべし、ってとこか。だいたい20世紀前半までは知と富が同じ場所に偏っていた。これは良くない。今は富だけが偏在しており、知は拡散したが勢い余って個別レシピ化が進行中。これはもっと悪い。まずは「それってなんの役に立つの?」なる問いが下品だというコンセンサスがほしいな。
2018/11/26
bittersweet symphony
よく言われている事かどうか分かりませんが、扱っている題材は重箱の隅をつついた感がありながら大変興味深いネタが満載の荒俣氏ですが、文章はあまりお上手ではないですね。この本は明治・大正・戦前の博物学者を中心とした列伝です。テーマ的には大枠で啓蒙活動に関わった人、戦前戦中の東南アジアの博物学・生物学にかかわった人々、王室(昭和天皇と溥儀)の博物学についての3テーマ。昭和天皇はともかく溥儀の項目はちょっととって付けたような浅い内容。
2007/09/28
quinutax
既読本。日本のトンデモ科学史を見るうえでは超重要。そしてわれらが「科学画報」「子供の科学」「学生の科学」の生みの親・原田三夫を掴む導入書としても大事だよ。戦前に科学啓蒙書をあれだけの意気込みを込めて誌面づくりしていた心意気は、今でも涙が出る。
2017/05/24
可兒
アラマタ先生本領発揮。この情報量には感心するしかない
2012/12/22
辺野錠
色んな科学者の話が一杯。昭和天皇ってこういう研究をやってたのか。ロボット三等兵の人の父親の科学者とか科学雑誌の話とか物凄く興味深かったです。
2010/07/27
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