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泉鏡花集成 12 (ちくま文庫 い 34-12)

泉鏡花集成 12 (ちくま文庫 い 34-12)

泉鏡花集成 12 (ちくま文庫 い 34-12)

作家
泉鏡花
種村季弘
出版社
筑摩書房
発売日
1997-01-01
ISBN
9784480032423
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泉鏡花集成 12 (ちくま文庫 い 34-12) / 感想・レビュー

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クリイロエビチャ

「婦系図」。解説にもあったし、作品タイトルからもわかるように、河野家の娘たちとのあれやこれやがメインの話だという。でも、前篇の方が全然好きだ。今回、酒井の男っぷりが一段と恰好良く思えた。鏡花作品の中でも1.2を争うイイ男。言っていること無茶苦茶だし、自分を棚上げしすぎだけど、許せてしまう愛嬌がある。「日本橋」は、お孝派の私には読むのが辛い。あと、やっぱり赤羆の一途さが心打つ。度を越したストーカーで、非常にタチが悪い犯罪者だけど。というか、ストーカー殺人を起こすような男のメンタリティってこんな感じなのかなぁ

2012/08/03

クリイロエビチャ

鏡花にしては珍しく官憲を人間らしく描いている日本橋。本来であれば橋の上で尋問したような融通の効かない風情も解さない権高な風に描くのに、葛木を引き立てるためとはいえ朴訥な良い人に変貌したのが面白い。ひとつひとつのシーンが絵のように美しく、芝居でやってもらいたいけれど、伝吉とか無理だろうなぁ。規制用語全然気にしない歌舞伎だったら今でもやれる気がするけど、やらないかなぁ。お考が猿之助で清葉は菊之助、葛木は染ちゃんで、千世は米吉がいい。婦系図は何度読んでも先生が素敵。電車の中で読んでいたのに何度も泣いてしまった。

2016/04/08

くむちゃん

『婦系図』のみ。

2015/03/02

クリイロエビチャ

『湯島の境内』から伺える主税とは全然違う色悪振りが楽しい『婦系図・後編』。赤羆の切々とした訴えに不覚にもほろりと来た『日本橋』。鏡花作品にしてはとても読みやすく、おすすめ。

2009/12/31

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