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夏目房之介の講座 (ちくま文庫 な 13-4)

夏目房之介の講座 (ちくま文庫 な 13-4)

夏目房之介の講座 (ちくま文庫 な 13-4)

作家
夏目房之介
出版社
筑摩書房
発売日
1997-04-01
ISBN
9784480032584
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夏目房之介の講座 (ちくま文庫 な 13-4) / 感想・レビュー

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お勉強の息抜きにライトなものを、と思ったらなかなかディープで、こちらはこちらで溺れた、というか、まんまと漬け物にされてしまった、という感じ。 初恋にアンパン、井戸、コンビニ等々、そしてもちろん本職の漫画まで、あらゆるものを私の好きな『BSマンガ夜話』の「夏目の目」の夏目さんのフィルターを通して図示・分析・追究したもの。バレンタインチョコレートの三角測定法が特にお気に入り。あの発想はどこからうまれるんだ…。 最後に、あとがきのいとうせいこうさんの言葉をそのまま拝借。『夏目は危ないぞ! 気持ちいいけど』

2018/01/10

吉外武男

孫の十四光りなんてとんでもない、もしかして房之介サンは祖父の十四倍光る人物なんじゃないか……などとアチシは思っているのだが。「金之助の孫であることすら戯画化」するようなスタンスの持ち主なんですゼ。確か伊丹十三が正しいパスタの食い方みたいな粋がった鼻につく感じのエッセイを書いていた気がするが、本書に出てくるハンバーガーの食い方講義なんぞはアレに対する立派な批評になっているかの如し。為になるようでその実何にもならない(くせに引きつけてやまない)名講義の数々は、世の全ての物事への批評でさえあるのかもしれない。

2018/06/23

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