歩くひとりもの (ちくま文庫 つ 6-1)
歩くひとりもの (ちくま文庫 つ 6-1) / 感想・レビュー
honyomuhito
『中年のひとりものが暮らしていくためには自分を毎日の家事労働にむかってかりたてる個人用の応援歌がいる。』かように、ひとりものにおいては(やら)ねばならないという義務に迫られることが少ないため、少ないやる気で自分を鼓舞し生活を営む必要性に迫られる。実は著者がそうであるように『主義によるひとりものでなく習慣によるひとりもの』なのであって、強い主張があってひとりものでいるわけではない、という人間はわりといるのではないだろうか。https://chirakattahondana.com/歩くひとりもの/
2019/04/03
こばまり
【再読】本書最大の衝撃はやはり、刊行と共に著者が結婚されたことであろう。初読の頃より諸々すとんと納得できたのはその分私が老いたからか。ンガ。
2016/10/08
ユカ
「主義ではなく習慣としてのひとりもの」が書かれてある。私もひとりものだが、今後の生き方について悩んでいたのが励まされた気持ち。読書についても書かれてあって、面白く読んだ。歩きスマホならぬ歩き読書は危険と思います。
2021/07/08
還暦院erk
図書館本。表題と表紙絵が気になって衝動借り。読みやすくて、なかなか楽しかった。津野さん、酒場で或る夜、女性に「歩く裏切り者」とささやかれたんだって(p234)。何故かは内緒(笑)、本書で読んでみてね。p140~でミラン・クンデラの小説『不滅』が紹介されていて、引用に「われわれは…われわれ自身のある部分によって、時間を越えて生きている。たぶんわれわれはある例外的な瞬間にしか自分の年齢を意識していないし、たいていの時間は無年齢者でいるのだ。」とあったのが印象に残った。p190にある樹木希林の言葉も必見!
2019/07/08
ソニックゆうすけ
ひとりが癖になっていた、というのは何となく分かる。男女についてでなく、これから迎える老いについての考え、そして日常生活について書いた本。時折出てくる植草甚一さんの本ももっと読んでみたい。
2021/07/01
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