男はつらいよ 3 慕情篇 (ちくま文庫 や 20-4 シナリオ・コレクション 3)
男はつらいよ 3 慕情篇 (ちくま文庫 や 20-4 シナリオ・コレクション 3) / 感想・レビュー
ツキノ
吉永小百合2作、岸恵子がマドンナの3作。マドンナではないものの、寅さんが結婚をしたいと考えた人も登場。相変わらずの面々。シナリオありきの映画だけれど、やはり演じる人とその人が話す声があっての作品。特に寅さんシリーズは演じるというより、そこで生きている人たちのよう。それを受け取り手(視聴者)が感じている、いや、信じている。
2021/04/26
鯉二郎
「男はつらいよ」シリーズ第9作、12作、13作の台本が収録されている。作品が上映されたのは1972年から73年。マドンナ役は当時人気絶頂の吉永小百合と岸恵子。人気映画に人気女優の組み合わせ。本書のデータによれば12作の観客動員数は241万人。これだけ客が入れば、映画館の熱気はすごかっただろうと想像する。吉永小百合の演じる歌子も、岸恵子の演じる律子も、しっかり自立した女性だ。この3つの作品で、寅さんはいつものふられ役ではなく、彼女らを支える側に回っている。いずれの作品も、まじめさと哀愁のバランスが絶妙だ。
2020/05/10
sawa
☆☆☆☆☆ もちろん映画が一番いいけれど、活字で読むと台詞の一つ一つがじっくり味わえる。人生は別れの連続。旅先で読むと余計にしみるなあ。
2010/10/22
感想・レビューをもっと見る