鍵穴から覗いたロンドン (ちくま文庫 し 12-2)
鍵穴から覗いたロンドン (ちくま文庫 し 12-2) / 感想・レビュー
かんやん
「野蛮人」について読んだから、今度は(主に)ヴィクトリア朝ロンドンの「文明人」について。文明が生み出したもの、階級・格差・貧困、そして堕胎、児童虐待、売買春、慈善事業、召使いとメイド、ポルノ、ジャーナリズム、出会い系(雑誌の投書)、歓楽街で馬鹿騒ぎ、賭博、自殺、スターetc。ああ、文明って、こういうものだ、と。はっきりいうと「野蛮」です。そして、テクノロジーの進歩を別にすれば、現代人と大して変わらない。高級娼婦、少女(というか子ども)売春婦、マッチ売りの少女、ポルノなどの当時の写真や風刺画を収める。
2018/10/03
爺
スティーヴ・ジョーンズと聞くと、どうしてもピストルズのギタリストを想像してしまう(笑)。先日『罪と監獄のロンドン』を読んだ時の衝撃ほどではなかったが充分楽しめた(なぜか発表とは逆順に読むハメに…)。7割ほどが、下半身関係で、残りがその他の風俗。印象がばらけてると思ったら、どうやら別の本からの訳出を一緒にしているようだ。しかしどうやら、このロンドンの惨状と異状は、仏など他国にしても異質だったようだ。こんな時代があったからこそ、怪奇作家も多かったのでは、などと想像した。友成純一が訳しているという事実が面白い。
2014/05/18
マキオカ
【★★★☆☆】17〜19世紀くらいのロンドン裏ガイドみたいな、下品で面白かった。
2008/10/31
感想・レビューをもっと見る