美少年学入門 (ちくま文庫 な 11-5)
美少年学入門 (ちくま文庫 な 11-5) / 感想・レビュー
辺辺
読み終えて、改めて思うが、私はきっと美少年学入門所か、門前払いを喰らうような不届き者だということでお詫びを(とんでもない独り言でご容赦)まず、リアルな世界では何を見ても聴いても、それをもと(ネタ)に夜な夜な面白楽しく妄想こそするが(失礼)、一ミリとも"そうなのだ"と思ってもいない。(自慢だっ)そして、フィクションはあくまでもフィクションであり、そのデキの良し悪しもあくまでも口に合うか否か(味音痴だとも)の己の好みの問題で(悪趣味で結構)、創り手のプライベートには殆ど興味ない(悪い)。とても勉強になる本で〇
2015/02/02
紫陽花
JUNEに掲載されていた作者の評論をまとめた本だが、作者のブログを読んでいる感覚だった。それくらい、好き勝手書かれていた。文章自体はもう20年ほど前のもので、まだBLよりヤオイという言葉のほうが浸透しており、なによりそういうジャンルがまだ広く知られる前の生きづらい世で過ごしてきた作者と、BLというワードをテレビでも目にする今を生きる私とでは感覚が違うかもしれない。私にも「少年が好きではなくなる」時代がくるのだろうか。そしたら私のアイデンティティはどうなるのだろうか。そういう点でちょっとだけ考えされられた。
2017/08/09
うさこ
中島梓(栗本薫)との対談『持堂院から巣立った仲間たち――『摩利と新吾』』目当てで読んだ本。ドジ様の『別にそういうことばなくたっていいと思う、私はやっぱり愛情の最高峰というのは、プラトニックだと思っているわけ。』、『とにかく、したくはなかったの。夢殿さんとはさんざんしてたけどね、摩利と新吾の組み合わせはどうしてもいやだったな。』というコメントが読めてよかったです。最後まで行かなかったけれど、摩利と新吾のコンビは最高だよねと思っていたのと、でも一回くらいは、という気持ちで揺れ動いていたので。
2010/09/14
おがわ
ヘルムート・バーガーは永遠の端境期、という感想は面白い。なまじっか美しい故に愛することを学ばないのも不幸か。作者が私が男同士の恋愛が好きなのはオトコが好きだからだ、とスッパリ公言しているのが非常に面白い。
2022/07/05
てら
この人の本はどれもそうかもしれないけど、これは特に「気分で書いてる」感じがしたので気楽に読んだ。しかしやはり中にはものすごく本質を衝いたことも書かれていたりして油断ができなかった。今さらながら、現代日本にこの人の不在は痛い。
2009/09/06
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