聴雨,螢: 織田作之助短篇集 (ちくま文庫 お 32-1)
聴雨,螢: 織田作之助短篇集 (ちくま文庫 お 32-1) / 感想・レビュー
fonfon
表紙の人形は蓑助師匠です!うっつくしいわ~!「文楽の人より 吉田文五郎」はしんみり泣けます。今も文楽の修業の道は、きっと何も変わっていないんだろうなと思います。「飛びぬけ阿呆のわいが、言や言うもんの阿呆だしたさかい、こつこつと報われん道を歩いてこられたのかわからしめへん」。。
2012/07/25
ゆづき
「中毒」が好きです。
2021/11/03
荒野の狼
本書に収録の1942年12月に出版の「素顔」は、部落差別が書かれた小説として貴重な26ページの短編だが40分ほどで読了できる。本作の主人公は和歌山県出身の気の弱い男で、15歳の時に大阪に養子に出され、以後、数人の女性と関わって、最後に出会った女性が部落出身者。身内の縁談に支障をきたすおそれがあると離縁を迫る親族の姿勢は現代でも継続している部落差別である。
2022/05/10
fumi
派手でない、静かなぶっ飛び方をしているのが彼の特徴だと思う。だめだなあと自覚しつつも、生真面目にだめを続ける人物たち、それを肯定の色で描き出す作家の筆。「競馬」がすき。
dungeonn
★3.0 大阪人なので違和感なかったのですが、関西地方以外の方が読むと、この大阪弁での筆記は、かなり読みづらいと思います。オダサクは坂田三吉の大ファンやったんですねえ。東京の名人相手に意表を突く初手の端歩をつく戦法にオダサクも精神的に自分と重ね合わせたとか。あと競馬好き。
2023/08/25
感想・レビューをもっと見る