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マリアのうぬぼれ鏡 (ちくま文庫 も 9-6)

マリアのうぬぼれ鏡 (ちくま文庫 も 9-6)

マリアのうぬぼれ鏡 (ちくま文庫 も 9-6)

作家
森茉莉
早川 暢子
出版社
筑摩書房
発売日
2000-09-01
ISBN
9784480035769
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マリアのうぬぼれ鏡 (ちくま文庫 も 9-6) / 感想・レビュー

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Book Lover Mr.Garakuta

面白いですね。どうやったらそんな考えに結びつくのと思った。森鴎外の娘さんの本

2019/06/26

あ げ こ

森茉莉語録。テーマに沿って、その多くの言葉、耽るべき饒舌の内より美味しい所を抜粋。短くともそれだけで人を虜にし得る魅力を備えたものばかり。甘美であり、蠱惑的であると感じる事と同時に、やはり森茉莉は聡い人なのであるなあと思う。特に〈小説家〉と言う言葉のもとに編み込まれた文章の数々が印象深い。小説観。自身の思う最上。試み続けるもの。わかりやすく、だが大変に困難であるそのやり方。自分はそのやり方で書かれたものが読みたくて、小説を読む。森茉莉を読む。森茉莉が森茉莉である所以こそが、自分が森茉莉を好きである所以。

2015/12/19

さらば火野正平・寺

一時期流行った、一人の作家の著作からチョイスして作った名言集だが、随筆の多いこの人故に、人となりが直截に伝わる。実に森茉莉は唯一無二の人。毒舌家の様に言われる事もあるが、それ以上に沢山の人やものを愛して止まない。少女の様にも言われる事もあるが、恋愛については不思議な程関心が乏しい。パリを理想郷の様に恋焦がれ、父を慕って止まない彼女の満19歳の写真が載っている。鴎外に似た理知的な美しい少女だった。彼女の一生を暖め続けた、素敵な思い出を与えた森鴎外の事も好きになった。

2012/01/26

再読。森茉莉が執筆した数多くのエッセイの中から、テーマごとに名言を掬い上げ、一冊に纏めた所謂名言集。「贅沢」や「食い道楽」、「巴里」などは森茉莉の美学に直結するものであるから、“らしさ”全開で特に面白い。つまみ食い的な本ではあるので、これをぱらぱらと読んでいて出典の文章全文が読みたくなることもしばしば。それでも手っ取り早く自分のスイッチを入れる為の本として重宝している。

2013/02/03

霜月什緑

『私の貧乏は変な貧乏で、鰯を三尾焼く貧乏ではなくて、金のある日、バタ、上等の味噌、調味料を買っておいて、葱三十円で二日保たすかと思うと四千五百円のカーディガンを買ってくる。』(「贅沢」)ーー森茉莉さんの素敵な言葉達が抜粋されていて読んでいてどのページも楽しい。卵が好きなこと、紅茶が好きなこと、氷菓が好きなこと、菫が好きなこと、気持ちのいい香りが好きなこと、ベッドを心地よい場所にすることが好きなこと。これらの共通項がとても嬉しくさせる。

2014/02/23

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